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1月18日 「妊婦さんも注意!りんご病」

こんにちは。
院長の池田です。

今日は「リンゴ病」について。

お子さんももちろん、妊婦さんも気を付けないといけない「りんご病」くわしく解説します!

目次

  1. りんご病になりやすい年齢
  2. りんご病の感染経路
  3. りんご病の症状
  4. りんご病の潜伏期間
  5. りんご病の流行時期
  6. 保育時に気を付けること
  7. お医者さんにかかったほうが良い時
  8. 治った・登園(登校)の目安
  9. 妊婦さんが注意は必要

りんご病が発生しやすい年齢

小学校入学前後から2~3年生に多い。約半数の人が15歳までに免疫ができます。乳児や成人で発症することもあります。

りんご病の感染経路

咳やくしゃみなどによって病原体が飛びり、口や鼻などの粘膜に直接触れることで感染(飛沫感染)します。

お母さんからお腹の赤ちゃんへの垂直感染(病原体が母親から子供へと感染(母子感染)すること)や血液を介して感染もあります。

りんご病の症状

発熱・筋肉痛・倦怠感が発疹が出る7日~10日ほど前にみられることがあります。両頬の発疹から、1~2日後には肩から腕・ふとももに赤い発疹が出て、数日後にはまだらなレース編み模様になります。

欧米では平手打ちされた後のような頬(slapped‐cheek)と表現されます。

発疹は痒みを伴うことが多く、通常5~7日で消えていきますが、日光や運動などで再び出ることもあります。年長児~成人では、腰や膝の関節痛がみられることがあります。

妊婦の感染では胎児の組織などに水分がたまる「胎児水腫」や流産の恐れがあります。感染したのに症状が出ない場合(不顕性感染)もあります。妊娠中に上の子が感染した場合は必ず産婦人科に相談するようにしてください。

ごくまれに脳炎・脳症、心筋炎などの合併症を引き起こすことがあります。先天性の溶血性貧血や免疫不全状態の子がかかると重症化します。

りんご病の潜伏期間

感染してからりんご病の症状が出るまでの潜伏期間は、4~21日程度です。発熱・筋肉痛・倦怠感などの軽い風邪症状が現れるまでが4~10日程度。発疹が現れるまでは10~21日間程度となります。

発疹が現れる前が一番感染力の強い時で、発疹が出た時には逆に感染力はほとんどありません。微熱・咳・鼻水といった軽い風邪のような症状で始まります。

発疹が出て初めて「りんご病」とわかるため、知らないうちに感染を広めてしまうことの多い感染症です。感染しても軽く済む事が多く重症化はまれですが、妊娠期間中に感染すると「胎児死亡」などを発症することがあるため、妊娠中のお母さんは要注意です。(詳しくは後ほど

りんご病の流行時期

年度による変動わりますが、例年、春ごろから7月上旬にかけて症例数が増加し、9月頃の症例が一番少ないという季節性があります。

国立感染症研究所情報センターの感染症発生動向調査によると、おおよそ5年ごとの流行周期が認められ、最近では2007年と2011年にりんご病が小流行しています。

保育中に気をつけること

発症前にもっとも感染力が強いので、対策が難しい病気です。食べ物などは普段通りで大丈夫です。

ただし、日光に長く当たると赤みが長びくことがあるので外遊び時には気を付けましょう。保育所・幼稚園など集団保育の場で流行している時は注意です。

医師の受診が必要なケース

下記のような場合には、医師の受診が必要です。
・発疹の鑑別を要する時(違う病気の可能性がある時)
かゆみが強くなった
高熱が出た
元気が無くなってきた など

治った・登園(登校)のめやす

発疹が出てからは(診断がついてからは)感染力はありませんので、全身の状態が良ければ特に休園の必要はありません。

学校保健法でも、「学校において予防すべき伝染病」の中には明確に規定はされていないため、出席停止の規定はありません。

妊婦がりんご病に注意すべき理由

一般に欧米では妊婦にヒトパルボウイルスB19感染は約0.25-1%に成立すると考えられており、その中で2-10%が胎児水腫(胎児の組織などに水分がたまる)となります。

そのため年間出生数を100万人とすると年間2500-10000例の妊婦がヒトパルボウイルスB19に感染し、その中で50-1000人が胎児水腫となります。

日本ではりんご病の流行年だった2011年を対象に、厚生労働省が初めての全国調査を実施しています。

回答があった1990施設を分析すると、母から胎児へのヒトパルボウイルスB19感染が確認されたのは69人。この69人のうち、35人が流産、14人が死産、3人が中絶、無事出産したのは17人でした。

また、69人中、約半数の34人には母体のりんご病の明らかな症状はありませんでした。
これは妊娠中の母親が気付かないうちにお腹の赤ちゃんに感染している、ということを意味しています。

さらに、この34人中21人で家族または同僚といった身近な人がりんご病に感染していたことがわかっています。

母体の感染に関しては採血でわかりますが、胎児への感染の診断は羊水や超音波異常、臍帯採血や胎児体液中のヒトパルボウイルスB19などの検出が必要で、多くは胎児水腫や胎内死亡で発見され、診断に至るためにこのような結果が出た可能性もあります。しかし、胎児水腫は出生後全身の循環管理を要し、場合によっては生命にもかかわる疾患です。

さらにりんご病はかかった後に発疹が出て確定される病気であるため診断が難しく、流行時の妊婦さんの予防が特にないため注意が必要になります。風疹とともに妊婦が胎児に深刻な影響を与える可能性があることを知っておく必要があります。

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